人は不安なことがあると、人を頼ることによって安心して、不安なことに向かうのではなく、今の自分のままで、大丈夫なんだと我を強くして、安心しようとする。
だから、自分が人を必要とするのではなく、必要とされることで安心しようとします。
人は必要されることで、自分は価値のある人間なんだと感じます。そして、今の自分のままでいいんだと安心します。
結局、それは自分は変わることなく、今の自分でいいんだと安心している状態です。
だから、今の自分では間に合わないと感じた時に不安になり、どうしようと思うのです。
本当なら、不安になった時に、人に甘えて、安心感を得て、不安な現実と向き合えばいいのに、他人から必要とされることばかり問題にする人は、自分が人を必要とすることは迷惑じゃないかと思って、やろうとはしません。
でも、人を必要として、頼らなければ、本当に不安なことは乗り越えられない。今の自分でいいんだと安心している間はいいが、何か不安なことにぶつかると、途端に安心していた心が吹き飛んで不安な心になってしまいます。
人は甘えるから成長する。甘えることは迷惑なんだと思って、一人で頑張る人は、いつまでも成長できず、弱い心のままなのですね。