真実から言えば、目の前にある世界は心に映し出された世界であって現実には存在しない。
もちろん現実の世界はありますが!それは心の外に存在している世界であって!自分の見ている世界にはありません。
これが分かったら、この世界で何を得たとしても、それによって幸せになることはありません。
それは心に映る映像に過ぎないからです。この心に映し出された映像に過ぎない世界を現実の世界だと認識するのが末那識の働きです。
この末那識によって私たちは、目の前の相手は自分ではないと思って酷いことでも思ってしまうのです。
しかし、相手に向けた思いは自分へと返ってきます。それがすぐに返っては来なかったとしても、臨終になると、自分へと返ってきて私を苦しめます。
だから、どんな悪人でも否定していい人はいません。それが分からないから人は苦しむのです。
目の前の相手は自分じゃないと言う思いが自分を苦しめるのですね。