煩悩から離れる人間は上下にとらわれるから苦しみが生まれる。下になったら惨めに思い、上になろうとして苦しみ努力をします。だから、この上下にとらわれる心から離れることが仏教の目的であり、それは同時に煩悩から離れることでもあります。煩悩とは上下にとらわれる心。そこから上になろうとして執着し、思い通りにならなくて怒りを起こします。この上下にとらわれる心から離れたら!穏やかな気持ちで生きてゆけるのに。頭で分かっていても、実際に離れることは難しいことなのですね。