仏教で精進とは自分が一度立てた志を最後まで諦めることなく、努力を続けてゆくことを言います。
とかく私たちは最初は頑張っても、自分の思い通りに物事が進まないと、頑張っていたことも投げ出し、恨みをぶつけたりもします。
しかし、どんなに頑張ったとしても、途中で投げ出してしまったならば、今までの苦労は水の泡。人を幸せにしたいと思って頑張ってきたことも、途中で投げ出してしまったならば、今まで頑張ってくれたことに感謝されるどころか、何で途中で見捨てたんだと恨みを起こされることになります。
だから、仏教では、一度この人を幸せにしたいと志を立てたならば、どんなに途中、嫌になっても投げ出すことなく、命が続く限り、相手を幸せにする為に努力を続けてゆきなさいと教えられるのです。
この諦めないで続けてゆくことは、難しいことですが、人を幸せにしたいと思ったら、やってゆかないといけないことなので、自分が幸せになる為にも他人を幸せにする為にも大切な心がけだと思って頑張ってゆかなければならないのです。
人を見捨てない。言うは簡単ですが、実践は難しいことなのですね。