親鸞聖人は人間とは愛欲の広海に沈んでいるものだと教えられている。愛欲とは、愛して欲しい、大事にして欲しいという心のこと。
だから、みんな自分のことを心をかけて欲しいと思っているのです。
心をかけて欲しいから、価値のある存在になる為に頑張る。でも、頑張って、他人の為に尽くしても、他人は安心して他の方を向いてしまい、自分の方を見てはくれません。
だから、みんな寂しい心を抱えながら生きています。
この見て欲しいという心を満たしてくれる存在こそ、私たちが最も必要としている人なのです。
人は見てもらえることで安心する。
ここに自分は存在していると感じます。
でも、見てあげられる人が圧倒的に少ない。だから、みんな餓鬼のように見てもらおうとして、求め続け、苦しみ続けているのだと思います。
人を幸せにするのは、金じゃない。ただ心をかけて見てあげるだけで、幸せになることができるのですね。