生死の一大事 | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

私たちは今日が終われば、明日がやってきて、当たり前の毎日がいつまでも続いてゆくと思っています。

でも、そんな当たり前の毎日も必ず死がやってくる。

でも、人生の最後には死があることを考えることなく、私たちは生きています。

じゃあ、死んだらどうなるのか?

それは今自分だと思っているものが全部無くなり、死んだら自分はどうなってしまうか分からないまま、真っ暗な後生へと飛び込んでゆきます。

これを生死の一大事と言います。

私たちは現実世界に執着して、そこにあるもので自分を定義しています。そして、それが自分だと思っているので、毎日何も考えずに生きておれます。

でも、その自分が臨終に無くなる。そうなったら心は不安で覆われ、苦しみの底に落ちてしまいます。

しかし、そんなことが起きるとは知らずに、自分があることに安心して生きている。

しかも、本当は死ぬと自分を失うことも知っている。知っているから、死を考えようとしないのです。

死を考えないでいる間は安心して何も考えずに生きておれる。でも、それは死によって安心は崩れ、不安に心は満たされる。

考えないでいいはずはありません。

誰でも必ずやってくる死を考えて、生きていかなければならないのです。