何もしないをする | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

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人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

忙しい人ほど、休みになったら、ゆっくりしたいと言いますが、実際に時間ができると、何もせずにゆっくりとすることはせず、欲に流れてしまう。

人間にとって何もせずゆっくりすることは苦痛に感じる人が多いように思います。

いつも時間ができると、その時間に何かを埋めずにはおれない。それはきっと何もしないことで見たくないものが見えるからだと思います。

じゃあ、見たくないものとは何か?

それは時の流れです。

私たちは時の流れを感じると、こうやって時間を過ごしているうちに、死がやってくるように感じます。

でも、欲に流れていたら、どんなに現実には時間が流れていても、当たり前の日常がいつまでも続いてゆくと思っておれます。

今日が終われば、明日が来て、それがいつまでもいつまでも続いてゆくと思っておれます。

でも、人間は生きている限り必ず死ななければなりません。

その死について考えることは普通ないと思います。

しかし、時の流れを感じると、その死が向こうから迫ってくるように感じます。

当たり前の日常が終わる時が来る。それをリアルに考えてしまうのです。

だから、私たちは何もしないで時間を過ごすことはできません。

でも、どんなに時の流れを忘れることができても、現実には時間は流れるように過ぎてゆきます。

人は自分の死を考えることがないから、現実世界に執着することができますが、自分が死ぬと分かってしまったら、もう現実世界のことなんてどうでも良くなって、自分が死んでゆくという事実だけが大問題となります。

死を忘れて生きていても、本当の人生は見えてきません。死を意識して生きる為にも、時間ができても、欲に流れることなく、何もしなくて時間を過ごすことが大切なことなんだと思いました。