欲に流れると、自分のことも相手のことも見えなくなる。そして、自分の心を放ったらかしにしてしまう。
心を放ったらかしにすると、心は寂しくなる。
その時、寂しいから人を求めて癒してもらったらいいのに、手っ取り早く寂しさを誤魔化したくて欲に流れてしまう。
欲に流れると寂しさを感じなくなる。でも、それは寂しさが無くなった訳ではなく、寂しさを誤魔化しただけ。
欲を満たせなくなるとすぐに寂しさが見えてきます。
しかも、寂しさを誤魔化そうとして欲に流れると、心を放ったらかしにするので、ますます寂しくなる。
だから、その寂しさを誤魔化そうとして、ますます欲に流れる。
寂しいから欲に流れ、欲に流れるから寂しくなる。
これじゃあ、苦しみから離れることができず、いつまでも寂しさという苦しみを味わい続ける。
でも、道理が分かっても止められない。それは欲を止めたら、寂しくなって苦しむからです。
分かっていても止められない。それが悪因苦果の苦しみなのです。