仏法を伝えるとは、仏法を説くことで仏法思想を相手に根付かせてゆくことです。
私たちは一人一人自分の中で、これが正しい、これは間違いだというような善悪の基準を持っています。
この善悪の基準が真理に合っていないので、善だと思って悪をすることで苦しみが生み出されます。
だから、一生懸命頑張って苦しみしかやって来ないならば、自分の種まきが間違っているのではないかと反省しなければならないのに、自分が頑張ってきたのだから、間違っている筈がないと思って、自分の我を通してしまいます。
このように自分の考えが正しいという思いを改めることができないことを愚痴と言います。
愚痴の人は悪をして苦しみがやってきても、それでも自分は間違ってないと思って、悪を続けるので苦しむのです。
苦しみは自分の種まきから生み出される。
だから、苦しいのは、自分に原因があると思って、種まきを改めることが大事だし、どう改めたらいいか分からないので、仏法を聞かなければなりません。
仏法は正しい善悪を聞くことです。
だからこそ、幸せになる為の教えが仏法であり、自分の思想を仏法思想に変えてゆくことが大切なのです。