幸福の福の字は、衣食住を表すと言います。生活がままにならなかった時には、衣食住が満たされて安心して生活することだけでも幸せなことだと思われていました。
しかし、時が流れ、日本は豊かになり、衣食住の心配をして生活する人がほとんどいなくなった今、じゃあ、毎日が幸せかと言えば、幸せを感じながら暮らしている人は少ないのではないかと感じます。
私たちは物質的な豊かさがあれば、幸せになれると思って、毎日、金を得る為に働いていますが、実際、お金を得ると思ったような幸せはなく、こんなものの為に頑張ってきたのかと感じる人もいます。
では、何が幸せなのか?
幸せはお金やものではないとしたら、私たちはどうしてら幸せになれるのでしょうか?
それは幸せとは、心でどれだけ幸せな思いを起こしたかで決まります。
私たちはいつも他人から自分がどれだけ価値のある人間と見られるかで頑張っていますが、幸せとは目を外に向け、目の前の相手をどうしたら喜ばせてあげるか、どうしたら幸せにしてあげるかを考え、心から温かい思いを起こした時に、私の心が幸せを感じるのです。
だから、自分の身の回りで、この人を大事にしてあげなければならないと思うような存在がいる人は、いつもその相手を大事にしてあげる時に心から温かい思いを起こすことができるので、幸せに生きることができます。
反対に自分の欲を満たすことばかりに一生懸命になって大事にしてあげなければならない相手がいても放ったらかしにする人は、どんなに豊かな生活をしても、心は寂しさに包まれて生きてゆかなければなりません。
私たちが幸せになれるかどうかは、心から世界に向けてどんな思いを起こしているかで決まる。
お金を求めることよりも、幸せな心を求めることができるようになったら、今とは違う生き方ができるのではないかと思いました。