仏教では善を教えられていますが、本当の善とは、悪をやめないとできない。
それは心から相手を大事に思って接することだからです。
私たちは大事にしようと思って相手に接すると、自分が下にならなければならない。
私たちは下になると、自分が今まで相手を下に見てやっていたことが自分に跳ね返り、苦しくなる。
だから、私たちは善だと思って、自分が上に立ってやってしまう。
でも、本当の善とは、自分が下になってやるもの。
下になったら、苦しい。それが罪悪の報い。
だから、本当の善とは、悪をやめないとできない。
悪をやめてこそ善ができる。それまでは、頭で分かっていても、善をやることはできないのです。