幸せな世界を作ろうと思ったならば、その中で責任を取る人が必要です。
責任を取る人とは、元の状態に戻す人。例えば、誰かが物を出して汚しても、それを最後は元に戻す人のことです。
私たちは誰かがやってくれるだろうと思って生きています。例えば、物が出しっぱなしになっていたとしても、それを誰かが最後は片付けてくれると思って、そのままにしています。
しかし、みんなが誰かがやってくれると思っていたならば、出したものは片付けられることなく、放置されます。
やがて、出しっぱなしになっていることが気になる人が片付けます。しかし、その時、自分が責任を取る人だと思わないので、何で自分がやらなければならないのかと不満を起こします。
その不満は段々と蓄積され、怒りとなって、相手に向きます。そうなると今度は感情的な片付けが必要になります。しかし、物の片付けをする人はいても、感情的な片付けとなると、みんな相手が悪いと思うだけで、誰も自分が責任を取ろうという人はいません。
その為、人が集まる場は最後はその中にいる人の関係がギスギスしたものになり、居心地が悪い環境になります。
みんな誰かがやればいいと思っています。そして、その誰かが自分になるとは思っていません。そして、みんな自分のことだけしていればいいと思って、他人の出したものを片付けなければならないと思ってはいません。
この誰かが出したもの、感情の片付けをする人がいなければ、どんな幸せな世界を作ろうと思っても、そこが苦しみを生み出す世界へと変わってしまうのです。