人間にとって一番の苦しみの元は見捨てられることへの不安。
見捨てられることが不安だから、いつも善人に立ち、悪人を否定する。そして、悪人を否定するから善人の我が崩れた時に、自分の存在が否定されているような感じがして苦しまなければならない。
だから、見捨てられることへの不安がなくなれば、すべては解決するのだが、この不安は簡単にはなくならない。
誰かがそばにいて、いつも心を大事にしたとしても、それでもこの不安は少しずつしか減ってゆかない。
まさに人を救うことは人生をかけて一人の人の為に捧げてゆかなければ、人を救うことはできない。
人生をかけて一人の人を救う道が仏法。
だから、人々を救うことは果てしない道になる。
その道を何生もかけて進んでゆくのが菩薩なんだと思いました。