病とは、疒に丙を入れる。これは病にはこれが一番つらいとか、あれが一番つらいとか、甲乙付け難いから丙の字が使われると言われます。
確かに病気になると、それが障りになって、他に楽しいことがあっても、楽しむことができない。
でも、肉体の病もつらいが、苦しみは肉体だけでなく、心でも感じる。
私たちは心が苦しくなると、自分が苦しんでいるのは、これが原因だと決めつけますが、現実には、目の前の問題が無くなったとしても、心が苦しんでいるのは変わらず、やっぱり自分が苦しんでいるのはこれのせいだと決めつける。
結局、目の前の問題がどんなに解決されたとしても、私たちの心の苦しみは解決されず、心を蝕む。
心に目を向けて、苦しみの元を解決しない限り、苦しみから抜け出せない。
どんなに世界が変わっても心が苦しんでいることには変わらないのですね。