人を幸せにするには時間がかかる。
それは幸せにするとは、単に物質的な豊かさを与えればいいと言う訳ではなく、心を育ててあげなければならないからです。
心とは不思議なもので、大事にすると温かい心になるし、放ったらかしにすると、傷ついた心になる。
大事にされた人は心が育ってゆくが、傷ついたまま、放ったらかしにされて育つと、体は成長しても、心は幼いまま大人になってしまう。
そんな人は一度安心できる環境を手に入れると、心の中に溜まった傷ついた感情が抑えることができず、吹き上がり、自分も他人も関係なく傷つけてゆくようになる。
このような人を幸せにしてあげたいと思ったら、傷ついたぶつけられても、優しく受け止めてあげて、その人の感情が傷つかないように大事にしてあげなければならない。
一度傷ついて放ったらかしにされた人は、また放ったらかしにされるのではないかと思っている。
だから、ちょっと落ち着いて、これで大丈夫と心が離れたら、またどうせ自分は誰からも大事にされないと思ってしまう。
苦しくても苦しいと言えず、我慢してしまうのです。
それでまた自分の感情を傷つけ始める。
だから、このような人には誰かが心が傷つかないように、もう放ったらかしにはしないという覚悟で接してゆかなければなりません。
この道のりは長い。
自分の人生をかけて、この人を大事にしてゆくという覚悟が必要。
そうやって大事にし続けると、相手は段々と私のことを信用してくれるようになり、少しずつですが、自分は今の自分のままでいいんだと思えるようになる。
そこから子育てが始まる。
子育てとは、心を育てること。
幼い心を大人の心になるまで、温かい心で接してゆく。
そうやって初めて人を幸せにすることができるのです。