仏教では無間心(むけんしん)、有間心(うけんしん)という言葉があります。
これは何かのことで自分の悪い所が見えた時に、もう次はないと思って、今直さなければならないと思って取り組む人(無間心)と、まだまだ時間があると思って、気をつける程度しかできない人(有間心)のことです。
失敗をしたからといって、人は成長するものではありません。
どんなに失敗をしたとしても、まだ大丈夫だと思っている間は、今起きた問題に対して真剣に取り組むことはしません。
今しかない、もう後はないと思うからこそ、人は生まれ変わったように、行いを変えることができます。
しかし、どんなに頭では、もう後がないと思おうとしても、心の中では、まだまだ時間があると思ってしまうもの。
反省というのはなかなかできないものです。
この後がないと思う心こそ、自分を変えるために大切な心。
でも、現実にそう思うことは難しいものなんだなと思わずにはおれません。