人間は心に不安が溜まってくると、その不安を見ないようにする為に、我が強くなる。
自分もこうあるべきと決めつけて、まわりの人もこうあるべきだと決めつけて、行動するようになります。
こうするのが常識なんだと決めつけて、かくあるべきだと決めつけて行動することで、安心しようとします。
そして、思い通りに物事が進んでいる間は、安心して、自分のかくあるべしと違うものを見ると、不安になって、こんなことをするのはおかしいと責める。
そうやって、他人も自分も自分のかくあるべきに従わせようとするのです。
そうやって思い通りに物事が進んだとしても、不安が見えなくなっただけ、不安がなくなった訳ではない。
だから、不安を見ないようにする為にかくあるべきと生きてゆくようになり、何も考えることなく、人生が過ぎてしまう。
人は不安を抱えることによって思考停止になる。
人生について何も考えることなく、人生が終わってしまうのです。