人を責めると、その報いで苦しくなる。でも責めることで、完全に正しい所に自分が立ってしまったら、報いはすくにやってくることはなく、むしろ責めることで心は楽になります。
だから、責めることで心が楽になる人は、責めることが罪悪を犯すことだと気づかず、平気で責めてしまう。そして、苦しくなると責めれば楽になると思って、あまり相手が悪くなくても責めようと思うのです。
そうやって、責めている時は、正しい所に立って楽になっても、その正しさは簡単に崩れるものだから、何かのことで、正しい所に立てないと、自分が責められているような気がして苦しむ。すると、楽になろうとして、まわりの人を悪く見て、ちょっとしたことでも、責めてしまう。
そうやって、罪悪の連鎖から抜け出せなくなるのです。だから、責めるとすぐに苦しくなる人は、幸せな人。何故なら、罪悪を犯すと苦しくなると分かるので、止めようと思うから。
罪悪を罪悪だと分かることは、罪悪から離れ、苦しみから抜け出すために大切なことなのですね。