仏教では、深い人間関係を築いてゆくように勧められます。それは人間誰しも寂しい心を抱えているから。
みんな自分のことを知ってもらいたいと思っている。そして、自分はここに存在していると感じていたい。
人間にとって幸福感を感じることは、自分はここに存在しているのだと感じた時。だから、まわりの人に自分の存在を見てもらった時に幸せを感じる。
でも、仏教を深く知らされてくると、人というのは、自分とはこういう人間なんだという理想的な自分という我を作り出し、それをお互い見せているだけで、時間を過ごしていることが分かってくる。
この我って、自分が演じている自分であって、本当の自分じゃない。だから、どんなに我を他人から認めてもらったとしても、心の中はいつも寂しく、誰も自分のことを知らないと感じてしまう。
だから、お互い本当の自分をさらけ出せるような関係を築いてゆきたいと本心では思っている。たとえ一人でもいい、本当の自分を素直に出して、自分を受け止めてもらいたいと思っている。この素直な自分を出せる環境こほ、私たちが幸せになる為の必要な世界なのです。