弥陀の尊号となへつつ 信楽まことにうるひとは 憶念の心つねにして 仏恩報ずるおもひあり
浄土真宗とは念仏の教え。念仏とは、念とは、今の心と書くように、今、仏を念ずることが、念仏。ところが、念仏をしなければねらないと分かっていても、仏を念ずることがないのが私たち。だからこそ、心がけて、仏法を語ることが大事なことなのである。弥陀の尊号となえつつとは、仏法を語ること。仏法を語ることで、阿弥陀仏を心から尊いと思うようになり、信楽になった人は、阿弥陀仏を忘れがちだからこそ、いつも仏法を語り、阿弥陀仏をいつも念ずるようになる。これが憶念の心つねにして。そして、阿弥陀仏を念ずるからこそ、阿弥陀仏のご恩が知らされ、それに報いようと仏法を伝えてゆくのです。