念仏往生の願により 等正覚にいたるひと すなはち弥勒におなじくて 大般涅槃をさとるべし
念仏往生の願により、二河白道を念仏によって進んでいった人は、やがて煩悩から離れ等正覚へと至ることができる。そうなったならば、大菩提心が起きるから、弥勒菩薩と同じ境地であり、そこから利他の活動をしてゆくので、大般涅槃を悟ることができる。
阿弥陀仏に救われた人は弥勒菩薩と同じになるというのは、阿弥陀仏に救われた人は頂いた信心によって菩提心が起きるから、同じであるというのである。しかし、それはあくまでも信心の力であって、自分の心ではない。だから、本当に自分自身が菩提心を起こすまで、二河白道を進み、修行に励まなければならない。そういう意味で、阿弥陀仏に救われさえすれば、仏になれる訳ではなく、他の聖道仏教の人と同じ道を進んでゆかなければならないのです。