五十六億七千万 弥勒菩薩はとしをへん まことの信心うるひとは このたびさとりをひらくべし
五十六億七千万年かからなければ、弥勒菩薩は仏の悟りを開くことはできないが、阿弥陀仏からまことの信心を頂いた人は、死ねば仏の悟りを開くことができる。
これは親鸞聖人の勘違いであり、阿弥陀仏に救われた人は魂の臨終を済ませた人であり、そのような人は肉体の臨終で仏になれると親鸞聖人は思われていた。しかし、真実から言うと、阿弥陀仏に救われることと魂の臨終は異なっており、阿弥陀仏に救われた人が二河白道を進み、浄土に渡りきった時が魂の臨終であり、そこから仏を目指して無限の努力を続けてゆく。それは果てしない道であり、弥勒菩薩のようだということなのである。だから、死ぬだけで仏になれると思うのは大いなる間違いなのである。