三恒河沙の諸仏の 出世のみもとにありしとき 大菩提心おこせども 自力かなはで流転せり
ガンジス川の砂の数ほどの仏様から直接教えを受けて二河白道を渡ろうと大菩提心を起こしたが、すべて自力の心で起こした菩提心であったので、暴れ出す感情の為に菩提心が崩れ、流転を繰り返してきた。
これは親鸞聖人の思いであるが、実際に仏様から教えを受けたならば、自力の心は少なくなってゆくので、流転を繰り返すことはない。あくまでもこれは自力の心が無くならなければ、どれだけ菩提心を起こしたとしても、二河白道を進むことはできないことを教えられたものです。