劫濁のときうつるには | 幸せのこころとかたち上田祥広のブログ

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人はどうしたら幸せになれるか。なぜ苦しまなければならないのか。お金や地位や名誉をどれだけ手に入れたかを問題にするよりも、自分がどうしたら幸せになれるかを問題にして生きてみませんか。

劫濁のときうつるには 有情やうやく身小なり 五濁悪邪まさるゆゑ 毒蛇・悪竜のごとくなり

劫濁という時代が煩悩に染まってしまう時代へと移ってしまった証拠には、人々の心の成長ができておらず、我ばっかり大人で中身は子供のままであり、その為、理性でこれは駄目だ、あれは駄目だと自分も他人も否定し、それによって感情が毒蛇、悪竜のごとくあばれまわっている。

時代が劫濁となってしまうと、悪いものは厳しく罰を与えないといけないという気持ちが強くなる。悪いことをするのは悪いことをしてしまうような理由があるのに、それを考えることなく、ただ良くないことだと思って否定する。だから、感情からしてみたらとんでもない世界。まるで無視されて、出てきたら徹底的に否定される。そんな世界だから、感情が一度吹き上がるとあばれまわり、手が着けられなくなる。そんな感情を理性は駄目だと冷ややかに見て否定する。だから、ますます感情は暴れる。そんな時代が劫濁なのです。