弥陀の名願によらざれば 百千万劫すくれども いつつのさわりはなれねば 女身をいかでか転ずべき
阿弥陀仏の本眼力によらなければ、百千万劫過ぎたとしても、五つのさわりを持った女人が救われることはない。
五つのさわりとは何か?
五つのさわりとは、女性とは罪深い為、梵天、帝釈、魔王、転輪聖王、仏に生まれることはできないというさわりのことである。
では、どうして女性は罪深いのか?
それは女性は生まれた時から、女性とはこういうものだという正義を押し付けられ、主体性を否定され、従うように育てられることが多いからです。だから、自分で考えることなく、こうしなければならないのだと、自分に植え付けられた常識をそのまま生きるようになる。だから、自分で考えることがない人間になってしまうのです。
このように女性であることを強要された女性は罪深い為、仏教を求めても、自力でしか実践できず、悟りを開くことができないのです。では、そんな女性がどうしたら悟りを開くことができるのか?
それはすべての人を救うという阿弥陀仏の本願に触れることです。すべての人を救うというのは、自分の正義に合わない人も、この人こうすることが常識でしょと相手を責めるのではなく、この人はこのままでいいんだと、ありのままの相手を受け入れる。そうすることによって、自分を縛っていた縄から解き放たれるのです。