天親菩薩
釈迦の教法おほけれど 天親菩薩はねんごろに 煩悩成就のわれらには 弥陀の弘誓をすすめしむ
お釈迦様の教えは多けれど、煩悩から離れられないものに対しては、天親菩薩はねんごろに、阿弥陀仏の本願に救われるしかないと勧められた。
どんなに善を実践しようとしたとしても、智慧がない私たちはそのすべてが雑行になってしまい、煩悩から離れることができない。だから、煩悩から離れられないのは、私たちに能力がないからではなく、智慧がないから、だから、智慧さえあれば、煩悩から離れることができる。しかし、智慧があればと言っても、智慧のある人から教えて頂かなければ、智慧を身につけることはできない。だから、智慧のある人がいなければ、私たちはどんなに善に励んだとしても、煩悩から離れることができない。だから、智慧のある人が必要であり、その智慧を与えて下さるのが、阿弥陀仏の本願なのです。