一切菩薩にのたまはく一切菩薩にのたまはく われら因地にありしとき 無量劫をめぐりて 諸善万行せしかど恩愛はなはだたちがたく 生死はなはだつきがたし 念仏三昧行じてぞ 罪障を滅し度脱せしすべての菩薩はこう話している。まだ煩悩から離れる前、果てしない間、修行に励み、善を実践していたけれど、愛欲の心から離れることができず、この愛欲から煩悩が吹き上がり、流転輪廻を繰り返していた。だから、善によって煩悩から離れることができないと悟り、念仏三昧を実践し、煩悩から離れ、菩薩になることができたのだ。