昨日の記事で載せたピアノ弾きの人形は、こちらのセクステットのうちのひとりなんですけど
これ、結婚1周年記念の日に、買い物に出掛けた格安スーパー(←)の園芸コーナーで、当時まだまだ小さかったパキラと一緒に買ってきたものでして。
確か、パキラが500円くらいで、このセットが800円くらいだったかなぁ。
値下げ販売されていたコーナーの中で妙に目を引いていたので、1周年記念の代わりに~と、思わず買った物なんです。
この時はまだ、その後私がオーケストラに入るなんてことは想像だにしておらず。
サッチモこと、ルイ・アームストロングのトランペットや歌、そのキャラクターが大好きだったので、あ~、これ、リードはトランペットじゃなくてバイオリンなんだね~なんてちょっと残念にも感じていて。
私がこのジャズ人形と出会う数年前。
日本における公民権運動の高まりを受け、各種差別、とりわけ全世界的に問題となっていた黒人差別問題がフォーカスされたことから、私が大好きだった絵本「ちびくろサンボ」や、子供の頃どこの雑貨店にもあった「ダッコちゃん人形」らが相次いで絶版・販売禁止となっていき。
その一方の、同じ頃。
子供の頃からずーっと私が訴え続けていた膝の痛みが、成長痛でも、私の思い過ごしでも何でもなく、どうやら病変が隠れているらしいと発見された中学3年の10月。
もう、足は使わないで
出来たらすぐにでも入院して安静にして欲しい
それが出来ないのなら、杖をついて
検査先の病院でそう言われて、まずはT字杖を1本ついて。
その翌月 これじゃあダメだから と、2本の松葉杖を渡されて。
更に翌月 足を地面につかないで と、膝上からつま先に至るまで、ガッチガチのギブスで固められてしまい
この頃私は高校受験を控えた受験期で。
あれよあれよと悪化していく我が娘・妹の状況にただただ茫然としているだけの我が家族を横目に、とにかくまずは進路!と踏ん張っている私に対し。
あなたが希望している公立高校は、障害者の受け入れはしていません
なので、公立高校への願書は出しません
あろうことか、我が担任がそう言い放ち。
え?
障害者?
治療も始まって無いのに、障害者?
え?
それはいつから?
杖をついた時から?
それとも、松葉杖になってから??
というか、公立高校が障害者を受け入れないって、それなら私はどうなるの??
その後 あの先生はいったい何なんですか!! と、当時通っていた寺子屋的な塾の先生が、親や私に変わって怒り狂って行った電話抗議の結果、無事願書は提出され、私は公立高校に入学することとなり。
絶版、自主回収のあおりを受けた「ちびくろサンボ」は、様々な紆余曲折を経て、「ちびくろさんぼのおはなし」などとして復刊されたようですが
つい最近でも、車椅子ユーザーを巡っての映画館トラブルが大きな話題となっていて。
人種問題、宗教問題は、今も変わらず、全世界各地で痛ましい紛争の原因となっています。
そんな中で来月から迎える、合理的配慮の提供義務化。
人生の大きな転機を絶望の中で迎えた、私のような子供・学生がもう出ませんよう。
ややこしいことには関わらぬまいと、闇雲に撤廃された「ちびくろサンボ」の二の轍を踏まれませんよう。
あ、ちなみに。
それなら願書は出しますが
満点を取るくらいじゃないと、公立高校には入れませんよ
その後もそんなことを言い続けた問題担任に対し、私はシクシク泣いて諦めるような子ではなく。
ふ・ざ・け・ん・な
先行き分からぬ膝疾患の行方と、相変わらず続く松葉杖生活で不自由で辛い学校通いを続けながらも、逆にそう奮起して勉強しまくり。
元の学力が低すぎて(←)残念ながら満点には届かずではありましたが、希望の学校に無事入り
手術しても杖を外すことは出来ません
そのままT字を使い続けて下さい
そして、高1の夏に受けた手術後にそう告げてきた執刀医にこれまた逆らい、さっさと杖を外して今があり(←)
なんというか、どちらも、おかげさまというべきか。
何がどう起爆剤になり、何が好転へのきっかけになるかは、人それぞれですよね
グルグル回ったトラが溶けて
バターになっちゃう
「ちびくろサンボ」と
え?
最後そんなオチ?という
「おおきなかぶ」は
どちらも何度も読んだ
愛読書です
まさかこの先
ロシアの作品だから…
なんてことで
「おおきなかぶ」が
絶版になるなんてこと
無いですよね
ねぇ~