今日は大暑の日ですね
そんな夏本番な本日日曜は、穏やかな時間が流れるこちらの作品の鑑賞報告を~
画像お借りしました
〇今年1作目
「白いトリュフの宿る森」
2020年 イタリア・アメリカ・ギリシャ
監督:ルカ・グァダニーノ
北イタリアの森で養殖不可能な貴重な白トリュフを採取する、トリュフハンターらの姿を追ったドキュメンタリー映画。
今年も後半戦となってようやく始まった、今年の映画鑑賞ネタ
そんな年明け第一作目の鑑賞作品は、こちらのドキュメンタリー作品でして。
美食家たちを唸らせるという、世界で最も希少で高価な食材とされるアルバ産白トリュフ。
そんな貴重な食材を採取しているのは、頑固で曲者な老人たちと、その相棒のトリュフ犬。
家族にも友人にも誰にも教えないという秘密の森に分け入って、経験と足と鼻を頼りに採取されるというその姿と、ゆったりとした彼らの生活を追った、3年にも渡るドキュメンタリー。
残念ながら、超・庶民でお子ちゃま口な私は、トリュフやキャビアの類を、まだ一度も食したことはありませんが。
芳香なニンニクの香りとも例えられ、高級フレンチやイタリアンの料理には欠かせないというトリュフ食材を支えるその実態と。
その豊かな食材を提供してくれる森や自然を相手にした、ハンターらの牧歌的な生活の対比が本当に面白く。
トリュフハンターらにも、高齢化の波が押し寄せており。
もういい加減にやめたらどう?
相棒犬と共に深い山奥に分け入っていくハンターらを見送る家族らのそんな言葉はまさにもっとも!という感じなんですが。
そんな妻や家族らの心配をよそに、今日もまた森の中に入っていくハンターらの日々に根気よく密着した、ルカ・グァダニーノら今作スタッフによる会心の作ともいえる今作。
美しい自然や、穏やかに流れるハンターらの生活と共に、秘密の採掘場を巡るハンターらの攻防や、ある種、搾取のようにも感じられる取引価格の実態にもピリリと迫りつつ。
朝露でしっとりと濡れた土、そこから掘り出される立派な白トリュフ、それらを使って作り出される料理の数々など、画面から豊かな香りまでもが漂ってきそうな見事なカメラワークと、丁寧に作り込まれたストーリー。
今年第一作目を飾るに相応しい、豊潤で秀逸な、素晴らしいドキュメンタリー作品でした
白トリュフって
食べた事ありますか?
そして
ドキュメンタリー作品はお好き