私が初めて手にした高藤本は、『仙道符咒気功法』でした。
偶々ですが、この本が当時シリーズ最新刊だった記憶があるので、読んだのは1994年のことのようです。
よく考えてみれば、気功に関する本を読むのはこれが初めてだったので、いきなり符咒気功法というイレギュラーなものから入ったことになります。
符咒気功法というのは、等身大の符咒を墨書して、その図に沿って各種の功法を行うものですが、功法そのものはシリーズ二作目の『驚異の超人気功法』で紹介されている練気功が中心で、本書はそれに符咒を導入したものと言えます。
今から考えればかなりの手間ですが、模造紙を買ってきて、結構色んな種類の符咒を作成し、練功に励んだ日々が懐かしく思い出されます。
当時の同級生も何人か加わって練習しましたが、みんな覚えているかしら?
作成した図はうろ覚えですが、基本功・頸功・転腰・振掌・推掌・撑掌・開合・旋掌・旋気揉胸揉腹辺り(要するに大半)、正式図はちょっとハードルが高かったので全て略図での作成でした。
揉球にも挑戦しましたが、他の図と違って立体的なので、線が上手く引けず、満足の行く 出来には至りませんでした。
一番のお気に入りは旋掌で、これは気を感じやすい功法だったと思います。
小周天用の付録の瞑想布図はよく解りませんでした。
当時を振り返って思うのは、やはり符咒をしっかりと作成することが重要で、素人が見よう見まねで作成しても、表紙の宣伝にあるような「信じられないほどの短期間で気を実感することができる」という風には行かないと思います。
一応、気を込めて描くやり方や墨汁そのものにパワーを入れる方法などが解説されてはいますが、初心者がやってもどれほど効果があるか疑わしいと感じます。
今なら私にもそれなりの符咒が描けそうな気がしますが、如何せん図工少女だった頃の気力も無く、住まいも当時よりずっと手狭になってしまい、そもそも符咒を貼り付ける場所がありません(笑)
でも、いつかまた作成する機会があれば、その後習得した高藤練気功以外の気功法でも符咒を作成して、どれほど練功に違いが出るか試してみたいという気がします。