あの人はいま~高藤聡一郎先生のこと~ | 開運数珠ネックレスのそわかのブログ

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内丹法の本といえば、今でこそマンタクチャ(謝明徳)氏のヒーリングタオシリーズのような優れた解説書も出版されていますが(といっても大部分は版元倒産により入手困難)、私が小学生の頃は、八幡書店が復刻した怪しさ満点の霊術本(明治大正期)か、まともな内容のものとしては小野田大蔵氏の『現代仙道百科』辺りしかなく、これらの書物も小学生の乏しい財布事情を考えれば、なかなか勇気の要る金額でした(八幡書店本は1万~2万、小野田本ですら4000円弱)。

 

そんな中、ひときわ輝いて見えたのが、当時の学研オカルト部門のドル箱スター 高藤聡一郎先生の超能力仙道シリーズです。

 

ハンディな新書版で価格も数百円、文体は平明で読みやすく、何よりも読むだけで仙人気分が味わえたのですから、費用対効果の高さは抜群でした。

 

“ジャンピング”という名称で解説されている空中浮揚の技術や、出神という物質化を伴った体外離脱の話など、今読むとちょっとついていけない記述がふんだんに盛り込まれていますが、このシリーズの特色は、練習法の具体的なポイントが丁寧に解説されている点にありました。

 

気のボールを作って気感を得るという練習も高藤本の影響で始めましたし、小周天と呼ばれる内功法の存在を教えられたのもこのシリーズでした。

 

『仙道魔術 遁甲の法』に収録されている遁甲布盤も白地の布を買って来て巨大なものを自作しましたが、やはり異常な小学生であったとしか言いようがありません。

 

今ではどこかに行ってしまいましたが、ビデオ付き教則本『ビデオブック 超能力気功法』では高藤先生の御姿を拝することが出来るというので、ビデオ付の分やや高かったものの、思い切って購入したことを思い出します(付け髭と鬘で変装した高藤先生の姿は異様そのもので、やや幻滅したというのが正直なところですが)。

 

今改めて見ますと、出演している何やら貧相なお弟子さんたちのアルミ箔に取り組むシーンなどは中々鬼気迫るものがあります。

 

以前はyoutubeで動画がアップされていたのですが、今検索すると削除されてしまったようで見つけられません。

 

画質が良くありませんが、ニコニコ動画にはありましたので、リンクしておきます。

 

高藤先生は1997年に上梓した『仙道未来予知察気の法』を最後に筆を折り、その後の消息は不明です。

 

一頃、ファンの人たちが其の消息をめぐって様々な憶測を廻らし、「印税を旅費にして修行の旅に出た」という月並みなものから(仙人が印税を旅費にするというところが面白い)、「白日昇天に成功した」という仙道ロマンに溢れる説まで(白日昇天とは空中浮揚で天高く昇っていき、虚空に消え去るという行)、延々と2ちゃんねるの掲示板を賑わせていたことを思い出します(もう十数年前のことです)。

 

面白かったのは、その正体を武術家の日野晃先生に求めたもので、高藤聡一郎は世を忍ぶ仮の姿だという説もありました(そういえば似てる気もするなぁ~~??)。

 

ただ、学研のシリーズ中の『秘術!超能力気功法奥義』だけは現在でも入手可能な事を考えますと、どうやら虚空に消え去った訳ではなさそうです(印税は振り込まれている筈ですから)。

 

それとも、遺されたご遺族(?)が印税を受け取っているのかしら等と、アレコレ想像するのも楽しいものですが。