掠奪(西郷輝彦) | 鈴木の一日一善・一日一曲

鈴木の一日一善・一日一曲

フォークソング好きからニューミュージック好きへ、ヤン久ポップス好きから歌謡曲好きへ、ということで、お気に入りの楽曲についてダラダラ書いています。
お付き合いのほどよろしくお願いします。

掠奪

(歌:西郷輝彦 / 作詞:阿久悠 / 作曲:都倉俊一)

 

今日は、西郷輝彦が歌う「掠奪」を聴いています。

「掠奪」はハードなロックポップスです。1971年発売でこの激しさ、この激しさは西城秀樹のルーツになるのではないかと思えます。僕は、橋幸夫・舟木一夫・西郷輝彦の『御三家』世代ではなく、郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎の『新御三家』世代なので、こんな遡っていく感覚になります。

 

ロックな「掠奪」の詞の内容はと言うと、将にタイトル通り、結婚式場でウェディングドレスを着た花嫁を奪って逃げる『掠奪する』というものです。花嫁を奪って逃げるという愛の塊の行動が、激しいロックポップスで歌われて心に迫ってくるのです。

 

花嫁を奪って逃げるというと、ダスティンホフマン主演の映画『卒業』を思い出します。『卒業』は1967年の映画で、踏まえると「掠奪」は『卒業』のオマージュとも言えます。『卒業』のオマージュ作品と言うと、大塚博堂が歌った「ダスティンホフマンになれなかったよ」という歌をもあります。こちらは、花嫁を奪って逃げるという行動をとれなかったった自分を悔いるという内容です。で、何が言いたいかと言うと、『卒業』という映画の影響力です。少なくとも2曲ものヒット曲を生む端緒になっています。『卒業』すごいな~。

 

西郷輝彦のロック魂を純粋に楽しむのも良し、映画『卒業』を思い出しながら聞くも良し、「掠奪」をぜひお楽しみください(^^