夜明けのスキャット
(歌:由紀さおり / 作詞:山上路夫 / 作曲:いずみたく)
今日は、由紀さおりが歌う「夜明けのスキャット」を聴いています。
私の記憶の中で、私が一番最初に買った歌のレコードは、何を隠そう本日聴いている由紀さおりの「夜明けのスキャット」でした。小学校の高学年になっていたのかな~(流行していたオンタイムではありません)。今でも実家にあると思います。当然シングルレコードで、レコードプレーヤーは実家にあるものの、針がさびて使い物にならず聴くことができないレコードです。どうして「夜明けのスキャット」を買ったのか理由を全く覚えていませんが、単に由紀さおりが好きだったんだと思います。今でも好きですし(^^;
「夜明けのスキャット」はタイトル通りスキャットで、歌詞は後半に少し出てくるだけです。流行した当時は、世間のスキャットに対する違和感が大きくそのための反応も大きかったようなのですが、比較するほど音楽を聴いていなかった当時小学生低学年の僕は、素直にスキャットを受け入れていたように思います。
スキャットに対する違和感と言うと、元々はジャズでの唱法、もっと言うとサッチモことルイ・アームストロングがドゥビドゥバやって広がったもので、それからすると由紀さおりのスキャットはムーディでかなり遠い感じです。
由紀さおりのたおやかなボーカルで、ルルルル~と歌われるとなんかまったりしてしまうんですよね~。ジャジーでないところは作戦勝ちかもしれませんね。
由紀さおりには、「夜明けのスキャット(1969Ver.)」という別テイクもあります。2011年録音のヴァージョンです。こんなこと言われるのは本人は嫌かもしれませんが、オリジナルの初々しさはさすがになく、その代わりに重ねられた年輪の味わいがあります。古い歌を同じようになぞるのではなく、今の自分を表現する由紀さおりの姿勢に拍手です。すばらしいです。
由紀さおりとしてのデビュー曲「夜明けのスキャット」ぜひお楽しみください。