高齢者の20%が認知症になる将来 | 相続人に必要な「遺産相続の手続き」を解説|かながわ総合法務事務所

相続人に必要な「遺産相続の手続き」を解説|かながわ総合法務事務所

「難しい」「分かりにくい」遺産相続の手続きを司法書士・行政書士が解説。かながわ総合法務事務所(横浜駅徒歩7分)が運営。相続手続きを一括代行する「相続フルサポート」も行っています。

司法書士・行政書士の山口です。

今日は認知症について。

 

「おすぎとピーコ」で有名なおすぎさんとピーコさん。

お2人とも、少し前に認知症であることが明らかになりました。

あれほど毒舌で元気だった方もなると、なんか考えさせられますね…。

 

 

漫画家の蛭子さんも、認知症を発症。

2014(平成26)年に「軽度認知障害」として診断されたのが始まりのよう。

まだ60代頃のお話です。

 

 

 

2025年には65歳以上の5人に1人は認知症になるという予測があります。

 

認知症の定義からおさらいしてみましょう。

 

(認知症の意味)

記憶障害のほかに、失語、失行、失認、実行機能の障害が1つ以上加わる。

社会生活上支障をきたし、1人での生活が困難。

正常な頃の能力を明らかに下回る状態。

 

 

(3大認知症)

①アルツハイマー型認知症

脳細胞の減少、脳萎縮により引き起こされる認知症。

物忘れから始まり、ゆっくりと徐々に進行し悪化。
認知症で最も多いのが、このアルツハイマー型です。

 

②血管性認知症

脳梗塞や脳出血を原因として発症。

記憶障害の他、脳血管障害の部位によって意欲低下・無関心などの精神症状もあり。

 

③レビー小体型認知症

大脳皮質の神経細胞内に「レビー小体」という特殊な変化が現れる病気。

初期症状は、幻視が現れる。

歩きにくい・身体が硬いといった症状も伴い、パーキンソン病との関連も指摘。

 

 

 

WHOの報告では、毎年1000万人が認知症になっていると言われています。

世界では5500万人が、認知症を患っているいるよう。

 

世界一の長寿国である日本の状況。

現在は、65歳以上の約16%~17%が認知症であると推計。

・80代後半なら男性の35%・女性の44%

・95歳を過ぎると男性の51%・女性の84%

 

内閣府(高齢化の状況)から抜粋

 

2025年には5人に1人が認知症、

2060年には3人に1人が認知症になる…

と予測されています。

 

歳をとれば誰でもなる可能性のあるもの。

それが認知症…周りの温かい介護、国の対策ももっと必要です。

 

ちなみに、認知症と老化は以下の点で違いがあるようです。

 

(物忘れ)

・認知症…忘れた自覚がない

・老化…忘れたという自覚はある 

 

(約束)

・認知症…約束したこと自体を覚えていない
・老化…うっかり約束を忘れてしまう

 

(場所や日付)

・認知症…分からなくなる
・老化…間違えることがある

 

(食事)
・認知症…食べたこと自体を忘れる
・老化…何を食べたかを忘れる

 

(ヒント)

・認知症…ヒントを与えても思い出せない
・老化…ヒントによって思い出せる