司法書士の山口です。
今日は、持ち家比率について。
持ち家がある?なし?では、相続手続きも変わってきます。
不動産の相続登記は、持ち家が多い都道府県のほうが需要が多いでしょう。
持ち家率が高い都道府県、低い都道府県を確認してみましょう。
上記によると、2人以上世帯の持家率は全国平均で68.1%。
20歳代では持家率が17.5%と低いですが、60歳代以上では約80%となっています。
まず、年代によっても、持ち家率はだいぶ違うという前提です。
持ち家比率は、統計調査で分かります。
住宅・土地統計調査は5年ごとに行われており、今年の令和5年も行われる予定。
今最新のデータは、平成30年のものになります。
さて、都道府県別。
まず最下位は沖縄県(44.4%)、そこに東京都(45%)が続きます。
40%台はこの2つで、ほぼ僅差ですね。
そして、持ち家比率が高い県。
1位:秋田県(77.3%)
2位:富山県(76.8%)
3位:山形県(74.9%)
3位:福井県(74.9%)
5位:岐阜県(74.3%)
持ち家が1番多いのは秋田県。次に富山県。
こんな順番です。
70%台のところは16都道県あります。
いずれも全国平均68.1%を上回るため、持ち家率が高い都道府県といえるでしょう。
例えば、富山県の持ち家率が高い理由。
「単身世帯が少ない」
「三世代世帯が多い」
「正規雇用者が少ない」
「共働き世代が多い」
こうした点が、持ち家率の高さにつながっているようです。
親と同居が多い、それが何代も続く。
そして、共働きも多いので、同居家族に子供の面倒を見てもらえる。
こうしたストーリーになるのかなと思います。
1位の秋田県。
「不動産価格が安い」
「何代も同じ地に住むケースが多い」
こうした理由のようです。
秋田県は、地価ランキングでは最下位です。
不動産を買いやすい、維持しやすいというのが、持ち家率の高さにつながっているようです。
一方、最下位の沖縄県。
「持ち家比率55%→45%まで低下」
「借家率が多い」
「地価の高騰」
「低所得ランキング1位」
こうした点が、持ち家率の低さにつながっているようです。
人気のリゾート地のため、不動産価格が上昇。
賃貸稼働率も高く家賃も上昇…
石垣島に至っては、那覇中心部より高いようです。
それでいて、沖縄県は低所得ランキング1位でもあります。
不動産は高い・収入は低い…
悲しいことに、現地民が持ち家を確保するのが難しい状況なのです。
東京都は、高所得ランキング1位の都道府県。
しかし、それを凌駕するほどの不動産価格の高さ…。
日本一のお金持ちが集まり、中国人の爆買いもある。
庶民が家をもつには、郊外でやっと…という状況もあるのでしょう。
また、東京は地方から出てくる人も多いので、賃貸が多くなる傾向もありますね。
借家率は、持ち家率の低さに比例するので、1位沖縄県、2位東京都です。
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