人間の細胞と言うのは、脳や心筋のように新陳代謝をしない物と言うのも存在します。
しかし、ほとんどの細胞は頻繁に入れ替わっています。
長い物では骨などは五か月くらい持ちます。一般には、半年くらいで全身の細胞は入れ替わると言われることがあります。
筋肉の新陳代謝となるともっと早い。
その数か月の間に、どのような生き方をしていたかということが土台になって、それに適応した肉体になります。
つまり、三か月も四か月も「いまのままで充分だ」という生活レベルで生きていると、新陳代謝のプログラムは「じゃあもっと低いレベルに肉体の能力を下げてエネルギーを節約しよう」となります。
つまり、身体能力は下がって脂肪が増える。
乗らない自動車を売って、預金の残高を増やすような感じです。
自動車がなくても、自転車があれば大丈夫な生活をしているとそうなります。
つまり、元々は自動車レベルの肉体があったとしたら、それは自転車レベルに下がってしまう。
こうなったら、何かあって急に遠くの街に人を乗せていきたいとなった時に、迅速に向かうのは不可能でしょう。
能力が著しく下がってしまっている。
それが自分の肉体だったら?
そういうことですね。
しかもこの場合の貯金に相当するのはカロリーと脂肪なので、それもあんまり嬉しくないと言う人が多いことでしょう。
しかし、もしもその数か月を手持ちの自動車を使い尽くして居たらどうなるでしょう。
「自分の生活レベルだとこの車では不便になってきたな。もう少しグレードアップさせたものに買い替えよう」ということになります。
これが肉体で起きるのです。
荷物がいっぱい運べるトラックなのか、機動力の高いスポーツカーなのか、あるいは安定度の高い高級車なのかは分かりませんが、確実にグレードが上がります。
それが自分の肉体で起こります。
パワータイプのゴリマッチョ、細マッチョ、健康な肉体、適応した上級の肉体に変わるのです。
生き方次第で。
ですので、日常生活で自分を高めるように意識して生きることは非常に重要です。生き方が自分の姿そのものを変える。
いつチェーンが外れるか分からないさび付いて金属音を立てる自転車として生きるのか、美しく高性能な自動車になるのかはあなたの選択、すなわち生き方次第です。
人間と言うのは、煎じ詰めればたった三つのことで出来ています。
肉体と、精神と、やってきたことと。
そう、これは肉体のことだけではありません。
精神や人生そのものについて言えることです。
どのように生きて何になるか。
すべてはあなたの選択の結果です。
あなたが一体何者であるのか。
全て生き方の結果です。