はやさとでかさ | サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ

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気持ちよく生きるためのライフスタイルとしての南派拳法(カンフー)蔡李佛拳とエスクリマ(フィリピン武術)ラプンティ・アルニス・デ・アバニコを横浜、湘南、都内で練習しています。オンライン・レッスン一か月@10000で行っております。
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 先日鶴法の練習をしていた時に、これだけ筋肉ででかいのに速く動けるということを褒められました。

 この場合の速さとは、鶴法ですので末端の速さです。全身が高速で動き回れるという意味ではありません。

 フットボール選手のような見かけに反して、私は割と、こういう末端に関しては速く動けるのです。

 それは、一つには子どもの頃から格技をしてきたためでしょう。

 神経系の発達は、第二次性徴期前から行っていればそれ以後に大きな影響を及ぼします。

 もう一つは、空間認識能力です。

 技術的な訓練とそれに伴う経験の膨大な積み重ねで、自分の周りの空間の感覚に対して積み重ねがあります。

 以前も書いたことですが、例えば1・2のパンチを打つ時に、基本では同じところを的にして打ちます。

 これは純粋にパンチの速さが観察されます。

 しかし、実際に使うときには私は同じところを打ちません。

  1で相手が避ける先の場所を想定して打ちます。

 そうすると、相手は回避した先で私の拳と鉢合わせすることになります。

 これは避けられない。なぜなら見てから発射されていないからです。ある種の将棋的発想で行われています。

 これは速さではなく、早さだと言っても良いでしょう。

 それと繋がってもう一つ、ノーモーションだということもあるかもしれません。

 これは中国武術のお得意のところですね。体の内側の勁を使って打っていると、外面的な体重移動や振りかぶりなどの予備動作がなくなるので、その場から突然攻撃が起きることになります。

 これについて少し分析すると、実はこれは体重の使い方と繋がっています。

 体重を上下させて勢いをつけたり反動を使うから予備動作が起きます。

 しかし、始めから正しい立ち方で軸を活用していれば、発射のための体重移動を必要としないのですね。

 立ってる段階でそのためのチャージがもう出来ているからです。

 これを素人が真似をすると、一生懸命力を入れて素早く動こうとして予備動作が出来ます。

 結果、どんどん違うものになっていく。

 狭義で言うなら、技と術とは違うんですよ。

 術の世界は、目に見えない力を使わないといけない。

 結果、外形化した動きが目で追えないということもありえます。

 ちなみに、私自身も自分の動きは目では見えません。