わかる者同士  | サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ

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気持ちよく生きるためのライフスタイルとしての南派拳法(カンフー)蔡李佛拳とエスクリマ(フィリピン武術)ラプンティ・アルニス・デ・アバニコを横浜、湘南、都内で練習しています。オンライン・レッスン一か月@10000で行っております。
連絡southmartial@yahoo.co.jp

 対面練習を暫時再開したところで、週に2回は稽古をすることになりました。

 多ければ最大4回にまでなる可能性があります。

 先日の週末も両日練習をしたのですが、日曜日の方は師兄や私の好きな友達と一緒に老師のオンライン/レッスンを受けるという日でした。

 レッスンが終わった後も三人でひとしきり復習をいたしました。

 ときにこの友達が長らく八極拳をしてきた拳士で、台湾での修行歴もある正当な経験を積んだ人です。

 私は彼の拳風が大好きで、八極拳も弾腿も観ると大変幸せな気分になる。

 式の一つ一つが大きくて、黄土のイスラム拳術を彷彿させられる、大変にのびのびした姿なので、見ていてとても気持ちが良いのです。

 先日、思い切って頼み込んでその姿を録画させてもらいました。

 これは誰にも公開はしないで、私の生徒さんにだけ「有名な八極拳というのはこういうものだよ」と見せるための動画です。

 気の良い彼は快諾してくれたのですが、私も武林に足をおいている者、お礼をしなければと普段まったく見せないし話にも出さない蔡李佛を披露してしまいました。

 というのも、ちょうどその時に出ていたある要素に対する一つの答えがその套路の中にあったからです。

  そんなことをしている流れでまた色々な話になっていった中で、いまどきのインチキ創作武術家の話になりました。

 あんな連中が、寸勁だなんだと偽物のパフォーマンスをやっていることで、余計に本当の中国武術への理解が阻害される。

 彼はあんなパフォーマンスは誰にでもできるということを言ってやってみせてくれました。

 そして今度は、その返信として、私が蔡李佛の本物の勁を披露することになりました。

 いつも通り、触ったところからそのままフワッと飛ばすものです。

 ワンインチから体重をかけて突き飛ばすようなバカな見せ芸ではありません。

 ちゃんと相手の全体重が空中に浮いて、足が地面から離れる本物の抜根勁です。

 このタイプの物だとは予想していなかったらしく、ノーモーションで突然飛ぶから面白いという感想をもらいました。

 こういうふうに、それぞれ世界を旅して持ち帰った宝物を比較し合って文化論を交わせるということは、高いところの本物を見てきた者同士だからこそ成り立つお話です。

  ともに世界の遺産を享受できて、私はとても嬉しいよ。