長勁と短勁、または長拳と太極拳に関する私論 2 | サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ

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気持ちよく生きるためのライフスタイルとしての南派拳法(カンフー)蔡李佛拳とエスクリマ(フィリピン武術)ラプンティ・アルニス・デ・アバニコを横浜、湘南、都内で練習しています。オンライン・レッスン一か月@10000で行っております。
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 前回は長勁に関することを書きました。

 その特異な勁を用いるのが長拳であり、これはアダム・シュー先生の御一門では非常に重視されている物だと聞きます。

 少し前、偶然にその御門の練習風景を動画で拝見しました。

 私の学んだ蔡李佛的に見て、完全に正しいことをしていました。

 これは蔡李佛が長拳にあることを明確に示した証拠であると感じました。

 瞬発ではなく、止まった力で打つ。

 勁を出しっぱなしにしておいて、それを変形させて打つ。

 蔡李佛は洪拳から生まれた武術です。

 私は最近洪拳を師父から教わり始めたのですが、やってみると意外なことがありました。

 全然蔡李佛と発勁が違うのですね。

 どう違うのかというと、勁が短いのです。

 いや、これは表現が間違っていました。

 勁は長く使って練るのですが、発勁が短いのです。

 どういうことかというと、私がやっている初歩の段階ではおそらく、練功としては長い勁を練るのですが、発勁としては短勁を用いているのです。

 恐らく、段階が進んだ先の鉄線拳になると長勁を主体とするようにシフトしてゆくのではないでしょうか。

 その段階から生まれたので、蔡李佛では最初から長い勁を使っているのだと思われます。

 ですので師父は、洪拳は両方の間の様だ、と言っていました。

 師父は実はこの短い勁が大好きで、白眉拳を得意武術とし、陳式太極拳を教えています。

 この、陳式太極拳が今回の私論において極めて重要になってきます。

  

                                            つづく