本日は献血に行ってまいりました。
今日が前回からの待機期間である三か月目ちょうどに当たるので、私たちは緊急事態宣言から三月を経たことになります。
方々はこの三か月、いかがでしたでしょうか。
私はと言えば、ずっと用が無いときはステイ・アット・ホームの暮らしでした。
昼間の仕事はウィルスの影響もあって短縮されて、以前より少し早く帰れています。
それを活かして体力の低下を防ぎ、精を養う暮らしをしています。
早朝から気功と武術の練功をし、終業後は英語と各種の学問の勉強をして早く眠ります。
その意味ではとても実りある生活なのですが、いまや緊急事態宣言も解けて一月あまり、それでもなるべく外に出ないようにしていると、少し気寂しくもあります。
正直、いまの世界情勢でどの程度の行動を取るのが良いのかが今一つ掴みがたいのです。
少し前まで、ブラジルでの感染者数が一日三万人だと言っていましたが、今週のニュース(本日6月28日付)では北米で一日四万人以上が記録されています。
また、フィリピン、タイなど私の馴染みの国をはじめとするいくつかの国ではビジネス・ライドと言って外国人労働者の受け入れを始めようとしていますし、ヨーロッパでは観光客まで往来を再開しようという動きが始まっています。
各国のロックダウンをはじめとしたウィルスの抑え込みは完全に失敗だったと切り替えて集団的免疫に急速に方向転換が始まっています。
こうなれば、迅速に感染を進めてかつ経済を再開させるという選択が一石二鳥の得策なのでしょう。
ですが、まだ日本はそこまで行っていない気もしますし……個人的には忍びない。
もともと、オリンピックまでは日本に居て様子を見ながらフィリピンでアルニスのGMとなり、それと功夫を二枚看板に世界で生きようと考えていたのです。
ウィルスによる足止めを受けて、外に出られないならと国内で余生を送る計画にシフトしていました。
しかし、まさか私の所縁の国が真っ先に往来を可能にするとは……。
どうするべきか迷っています。
私が望む人生とは、師父として伝統を守りながら、ひっそりと生きる学究の日々です。
しかし、学究とひっそりがいまは齟齬をきたしているように思われます。
タオはどちらに流れているでしょう。
次に献血が出来るのは九月。
夏が終わったところだと思えばずいぶん早く感じもします。
どのみち真夏は活動が出来ません。
その時を待ってそこで状況を見てからまた考えましょうか。
いまはまた再び、積み重ねの日々を。