フィリピン再訪・6 | サウス・マーシャル・アーツ・クラブ(エイシャ身体文化アカデミー)のブログ

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気持ちよく生きるためのライフスタイルとしての南派拳法(カンフー)蔡李佛拳とエスクリマ(フィリピン武術)ラプンティ・アルニス・デ・アバニコを横浜、湘南、都内で練習しています。オンライン・レッスン一か月@10000で行っております。
連絡southmartial@yahoo.co.jp

 先週の土曜日、マスタル・ロドンハと練習した帰りにちょうど向こうも練習をしていたグランド・マスタル・レイに遭遇しました。

 この先生はマスタル・ロドンハのモンゴシの先生で、その時はまだGMペピートと渡りがついていなかったので、マスタル・ロドンハが私がモンゴシを習えるように取り計らってくれました。

 その練習の日が今日でした。

 落ち合った直後、GMレイは私が持っていたバストンをいじって遊んだので「あなたはモダン・アーニスのマスタルだと聞きました」と言うと「違うよ~」とのんびりした口調で言います。

 そして「モダン・ライトニングだよ」と言われたのでびっくり。

「ライトニング? えー、ベンジャミン・ルナ・レマ先生のですか?」とまさに雷に打たれたように衝撃を受けました。

 二年前にマニラに来た時に、探したのだけど見つからなかったラバニエゴ先生のお師匠の流派です。

「そそ、ベン・レマね」と驚く私をよそに気楽な口調のGMレイ。

 モンゴシを教えてくれるついでにちょっとライトニング・アルニスも教えてくれたのですが、いや、これもまた面白い流派です。

 伝統流派からゲリラ戦用にシフトして、全然バハド用ではないというまた珍しいエスクリマで、実に興味深いと思っていたのですが、いやはや、まさかこんな思わぬところで出会えたとは。

「次フィリピン来た時に、全部教えてあげるよ」と言ってくれて、さらに雷に打たれました。

 出た。この私のヤツ。

 マスターになると、ある程度地力があると見てもらえて他所の偉い先生から「これ持ってけ。あれもやるか?」と色んな技術をもらえてしまうことがあるのですが、いや、また宿題が増えてしまったような。

 いや、確かにこれも、自分であがいたのではなくて流れに素直に乗っていた結果なのでタオのゆえの賜りものだとは思うのですけれども、これ以上欲張ったらそれは間違いなのでは?

 どうなの? どっちなの?

 ちょっと悩んだりしています。

 ただでさえものすごく沢山収穫をしてしまったので、整理の作業が山積みだっていうのに。

 

 そんな中で習ったGMレイのモンゴシ、GMペピートのと共通ではあるのですが、構えや動作がだいぶ蟷螂拳ぽい……。

 蔡李佛的な長打よりも極めてクローズな単打が中心となっていました。

 そして蟷螂拳十二訣のある動作がものすごく多用されています。

 これは……どうなのだろう。

 あとから混ざったのか、それとも元々の反乱結社系の拳法にこういうのがあったのか……。

 蟷螂拳も苗刀が伝わっているくらいで、海賊武術の一つであろうと思われるため、大変に興味深いところであります

 いやはや、今日もすごい日でした。