ナイファンチ初段の必然 | 南風のブログ

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脳梗塞患者で闘病生活中です。
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社会福祉士国家試験受験指導やってます。
看護学生のための社会福祉読本作成してます。
沖縄空手道無想会世話人に復帰しました。
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ナイファンチ初段で、

相手を掴んで振り回す挙動があります。

前半部分。

右から左へ振ります。

 

 

その後、左から右へ振ります。

 

 

この両者、拳の向きが違いますね。

前者は、手の甲が上向きです。

後者は、掌が上向きです。

 

そして、何故前者の手の甲が上を向いているかわかりますか?

とても窮屈ですよね。

こんなポーズはあまりありませんね。

ナイファンチ初段ぐらいしか出てきませんね。

後者の掌が上向きは、よく出てきます。

中段払いですね。中段外受けとかね。

 

さて、内回しのトルクと外回しのトルクを覚えていますか?

 

 

沖縄空手では、全ての挙動にトルクをかけます。

遊びは無しです。

 

前腕にトルクをかけるのに、「尺骨を固定し橈骨を被せる」のは、

「内回しのトルク」です。

これは、正拳突きのトルクと同じトルクです。

上腕のトルクと前腕のトルクは、逆回転して

両方のトルクでチンクチをかけています。

 

だとすると、

トルクをかけて相手をコントロールした場合、

 

 

どうしても、上腕、前腕、拳は、

この角度でこの向きにならざるを得ない。

変な体勢がと思っていましたが、これは必然でした。

そして、次の挙動。

 

 

これは、逆回転の「外回しのトルク」です。

広背筋を連動させて、逆回転のトルクを使っています。

上腕のトルクを生む、正中線に肘を激突させる身体操作と同じ事を、

前腕で行っているわけです。

 

沖縄空手が、全ての挙動にトルクをかけるのなら、

「内回しのトルク」をかけた後、

「外回しのトルク」をかけて、相手をコントロールします。

 

掴んで振る側の手は、内回しのトルクから外回しのトルク、内回しのトルクでエイッ!

支える夫婦手も、内回しのトルクから外回しのトルク、内回しのトルクでエイッ!

ここまで解っていながら、

これは必然で、これ以外にはない!

 

ということに何故、気づかなかったのでしょうか?

 

嗚呼!なんとナイファンチ初段は、色々な身体操作を学べる形なんだろう?

と改めて気づかされた、7月7日(日曜日)の千葉稽古会でした。

 

 

 

全ての身体操作を、正しい姿勢で行う。

全ての身体操作で、張りを保つ。

全ての身体操作を、手の内で行う。

全ての身体操作に、トルクを掛ける。

全ての身体操作は、手が先。

全ての身体操作で、落ちる。

全ての身体操作は、正中線を通る。

全ての身体操作は、正中線に激突する。

 

お読みいただき有難うございました。