十六枚に増やした形短冊を満遍なく稽古していて、
それぞれの挙動に、トルクを掛けようと試みています。
仕事しろよ!
と思いますが、暫し休憩を。
世話人ボランティアで少し疲れたので。
さて、ピンアンシリーズとチャンナン(クーシャンクー小)には、
投げが出てきます。
基本的に、投げは、相手を掴んで、腰を割って、
この割った瞬間が後屈立ち風。
足を引いて、
この引いた瞬間が前屈立ち風。
自分の重心と相手の重心を入替えて落とします。
ところが、掴んだ瞬間に投げる場合があります。
平安初段の最初の投げです。
それから、平安四段の最後の投げです。
繰り返しているうちに気づきました。
掴んだ瞬間に投げる場合は、
足が引かれている状態で始まります。
したがって、平安初段の最初の投げも、
平安四段の最後の投げも、
チャンナンの、首を折った後の投げも、
足が引かれている状態です。
ということは、腰は割れているわけだから、
腰を割って足を引いた状態にあるわけです。
だから、そのまま、ただ投げるというだけなんだ。
投げれない?
と悩んで、どうしたら投げられるか検討して、
腰を割って足を引いて投げるのを同時に行えば投げられる。
そんな風に考えましたが、
掴んだ時には、既に腰を割っているし、足も引かれているので、
トルクを使って、引き付ければ、容易に、
自分の重心と相手の重心を入替えて落とすことが出来る。
なんか、悩んで損した感じですが、
答えは、近くにあっても、
その時の力量では見えなかった。
ということなのでしょうね。
平安(ピンアン)の初段と二段の映像はこれ。
平安の形については、この本が教科書です。
お読みいただきありがとうございました。