消えちゃった昔話です。こんなハナシでした。
「20代のころは、花粉症とは縁のない生活を送っていました。
ところが、30代のはじめの春先に、スギ花粉症になりました。
くしゃみが出て、鼻水と鼻づまりで頭がボーっとしました。
病院には行かず、市販の点鼻薬を使ってしのいでいましたが、段々ひどくなってきました。
都会生活が長く続いて、花粉を吸い続けると、ある日突然、アレルギーの症状がでるということは、テレビ、新聞等、マスコミが流しているので、周知の事実のようです。
そこで、20歳前後の時に、ヨーガをやっていたことを思い出しました。
もう30年以上も前のことになりますが、実は高校を卒業してから、体調を崩して、引きこもり状態にありました。
その時、社会復帰を目指して、ヨーガの本を沢山読み、ヨーガ道場にも通っていました。
一般的には、「ヨガ」と言われていますが、ヨーガと伸ばして言うのが正式だということもその時に教わりました。
その時に読んだ本の中に、花粉症に効くヨーガについての記述があったのを思い出したのです。
何冊かの本を引っ張り出して、該当する方法を実践してみました。
しばらくたってから、職場の同僚の女性が気付きました。
「南風さん、花粉症、あんなに酷かったのに、どうしたんですか?」と聞かれました。
「ヨガの本を読んで、そのとおりにやったら治っちやった」と答えると、
「南風さんってたーんじゅん!」と笑われてしまいました。
しかしそれ以来数年間、花粉症に悩ませられることはなくなりました。
さて、30代半ばに結婚しました。結婚してからしばらくして、また花粉症の症状が出始めました。
その当時の妻は、非科学的だといって、東洋的なものをあまり理解しなかったので、病院に行かされました。
花粉症の薬と目薬を処方されて飲むようになりました。
毎年、2月ぐらいから花粉症のシーズンになると、4月いっぱいゴールデンウイークまで、薬を飲みました。
薬は、だんだん効かなくなるので、効果が短くなります。
夜、薬を飲んで寝ても鼻が詰まって目が覚める状態で、点鼻薬が手放せなくなりました。
子供が生まれて、子育てと仕事に忙しい毎日を送っていましたが、40代になって離婚し、父子家庭になりました。
そして、40代の半ばぐらいの秋に風邪をひきました。
自分としては、空手で鍛えた体力と健康に自信をもっていたのですが、この風邪が治りませんでした。
11月の初めにひいた風邪が、一か月たっても治りません。
何回病院に行っても、薬を変えてもらっても治りません。
鼻と咽喉の症状が治まらず、青っ洟と痰が切れない状態が続きました。
当時、専門学校で教員をしていたので、授業で、教壇に立つのも辛いし、
もうしばらくするとまた花粉症シーズンがやってきます。
途方にくれかけた時に、またヨーガのことを思い出しました。
再びヨーガの本を引っ張り出して読み始めました。
そして、風邪に対する免疫力をつけるために、免疫力を高めるヨーガを再開しました。
それらのヨーガは、花粉症を治すヨーガと共通のものです。
その本によると効果がでるまでの期間は、およそ三か月です。
しかし、過去に何度か経験のあるヨーガですから、習熟も早く、だいたい二週間ぐらいで効果が出始めました。
まず青っ洟が止まり、痰も切れ始めました。
そして、その効果は、風邪が治っただけではなかったのです。
花粉症のシーズンまで、そのヨーガを継続していたら、その年は、花粉症の症状がでませんでした。
そのシーズンは、病院に行かず、花粉症の薬を処方してもらわずに済みました。
それだけではありません。さらに、継続して続けていたら、
鼻の状態は、ずっと快適で、鼻水、鼻づまりの症状が数年間全くでませんでした。
それから、持っていたヨガの本の該当箇所をコピーし、
「ヨガによる花粉症の治し方」という表紙をつけて、花粉症が苦しそうな教え子の学生たちに渡したりしていました。
50代を迎えた現在、それほど熱心にヨーガをやっているわけではないので、
再開した当初の状態ではなく、多少、花粉症の症状がでることもあり、
たまに風邪をひいたり鼻水がでたりすることもありますが、
あれほど酷かった花粉症は、軽い症状で、病院に行くことも、薬を飲むことも必要ありません。
風邪で医者にかかることもありません。
一般的には、花粉症は治ることがないと言われています。
毎年、花粉症のシーズンに苦しんでいた私は、自分だけ症状が改善されてしまい、
相変わらず苦しんでいる多くのご同輩たちに申し訳ない気持ちになります。
そんな人たちのために、私が実践したヨーガを、なるべく分かりやすく説明したいと思います。」
こんなことですダ。
あれから10年以上経って、また花粉症になりそうです。
なんとかしなげれば、と思う、今日このごろ
なのでした。
お読みいただき、どうもありがとうございました。