仕事が忙しすぎて、出勤した時に、ブログを更新する暇がありません。
今日も、休日で、自宅で更新を。
さてさて、どこかで聞いたような表題ですね。
「ムチミ」でしたっけ？
「ムチミのない空手は沖縄空手ではない」
でしたっけ？
『沖縄武道空手の極意その弐』だったかしら？
「ムチミ」って一番理解しにくい用語ですよね。
抗重力筋を総動員して、瞬間落下寸前の状態を維持しているのが、
ムチムを掛けている状態ですよ。
沖縄空手の形は、ムチミを掛けながら演武します。
突発的変化に対応できる筋肉の使い方を学ぶのが、
沖縄空手の形です。
それで、その「ムチミ」を勝手に「チンクチ」に置き換えてみました。
「ムチミ」は高度な身体操作だけれど「チンクチ」は、
初心者、中級者、上級者も、それぞれの段階ごとに、
超える「壁」みたいなものですからね。
初心者の頃、
『月刊空手道』という雑誌に
「無想会セミナー体験記」を執筆していました。
映像がNGで、写真を撮って掲載していましたよ。
南風は、「第５回セミナー」から参加、
「第６回セミナー」から札幌同好会代表に代わって、体験記の執筆を始めました。
せっかくだから、引っ張り出してきましたよ。
『月刊空手道』(福昌堂）2014年11月号です。懐かしいなぁ。
そこに、第5回セミナーで教わったチンクチと
第6回セミナーで教わったチンクチの記述がありました。
『月刊空手道』(福昌堂）2015年３月号には、
第7回セミナーで教わったチンクチの記述も発見しましたよ。
第5回セミナーで教わったチンクチは、肘を下、肘窩を上に向けたまま、
腕を捩じって腕を固めるチンクチです。
第6回セミナーで教わったチンクチは、
広背筋、肩、上腕、前腕を締めて捻って固めるチンクチです。
そして第7回セミナーのチンクチは、背骨をギュウって締めましたよ。
懐かしいなぁ。
でも、初心者には、背骨なんてしめられませんよ。
エス隊長がその後、背骨を締めてみせてくれた時、
コイツあり得ない。なんで背骨なんて動かせるんダ？
と思いましたからね。
10年もやってれば、色々できるようになりますよね。
さて、『沖縄武道空手の極意その弐』
先ずは、新垣師範の記述です。
「沖縄空手では、伸筋の完全放出だけでは終わらない。
伸筋のみで突きを出し、最後の最後に突きに重みを加える技術をもつ。」
これがチンクチ（一寸力）です。
これを集中的に教わったのが初期のセミナー。
第5回セミナーから、
第6回セミナーの広背筋を締めるロックから
第7回セミナーの背骨を締めるロックまで教わりました。
懇親会の席で、新垣師範に「チンクチ」について質問した会員がいます。
新垣師範の回答は、あれもこれも全て「チンクチ」でした。
全ての動作に「チンクチ」をかける(かけられる）という意味だったと思います。
常に一瞬で「チンクチ」を掛けられるコツを会得するのが沖縄空手です。
小指・尺骨・肩甲骨ラインと親指・橈骨・鎖骨ラインでのロックとか、
手首関節、肘関節、肩関節でのロックとか、
最近では、上腕のトルクと前腕のトルクでのロックですね。
一瞬のロックで体幹と拳を繋げて棒状にして、突きを内臓に差し込みます。
「チンクチ」は、「一瞬のロック」のことです。
この「チンクチ」とは、身体生理学的に言えば、
「屈筋の適度な使い方」だと言うことです。言い方が、
「ムチミ」とおんなじですね。手と腕が「チンクチ」、体幹が「ムチミ」ですね。
伸筋のみで突きを出し、最後に一瞬のロックで屈筋を使い、突きに重みを加える。
これがチンクチ（一寸力）ですけどね。難しく考えないでくださいね。
腕を棒にする技術です。
腕が棒になりさえすれば、どーでも良いです。
あとは、拳に体重をかけるだけ。
重力落下を併用すれば、重い突きを放てます。
腕を棒にするためには、
肘を下、肘窩を上にして、広背筋で固める。これ超基本。
肘を正中線で、上腕のトルク前腕のトルクを逆回転。これ重要。
背骨を動かせる人は、背骨も絞ってね。できる人だけで良いです。
肩、肘、手首の関節を繋げて腕を棒にしても良いし、
小指、肩甲骨、親指、鎖骨でロックして腕を棒にしても良いし、
とにかく、脇を鍛えて、脇を締めて、腕を棒にしても良いです。
駄目なのは、エネルギーを漏らすこと。
モツタイナイですからね。
お読みいただき有難うございました。
「チンクチ」かかるようになったら、
自分は沖縄空手を修行していると誇ってください。
「チンクチ」がかかるまでは初心者です。
