「本物の拳は止まらない、ぶれるのだ」 | 南風のブログ

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脳梗塞患者で闘病生活中です。
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看護学生のための社会福祉読本作成してます。
沖縄空手道無想会世話人に復帰しました。
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『沖縄武道空手の極意』(第壱巻)の「はじめに」の最初に

 

「本物の拳は止まらない、ぶれるのだ」などの言葉が続いていけば、

それは空手という武道を理解していない人間の、

たわごとだと思われるはずだ。

 

との記述があります。お持ちの方は確認してくださいね。

さて、脳梗塞患者になってしまった南風は、

もちろん、もっと前からかもしれませんが、

強い突きを出すのを諦めていました。

 

空手を始めた頃は、誰よりも強い突きを出せるようになりたくて、

何百万本突いたことか。

全て、間違いで、弱くなるための基本だったなんて。

ゴメンナサイ。脱線しました。

 

沖縄空手に転向してから、突きの威力はどんどん上がって。

それなりの破壊力です。

でも、仲間で、フィジカルに恵まれているヒトにはかなわないし、

一発で『月マガ』の「マガジンパッド」をへし折った教え子のトウ君の正拳突きは、

明らかに、自分より破壊力あるし。

というわけで、年寄の脳梗塞患者は、それなりの破壊力でよいかな。

という妥協で、それほど頑張って鍛えません。

我が家には、スプリングの効いた巻き藁スタンドがあり、

日常的にそれを叩いているのですが。

 

力を入れずに軽く突きます。

肘を軽く落とすとか、広背筋で引き付けるとか、

突きの威力より、身体操作を「チョッ」てのを優先にして突きます。

まあ、それでも、巻き藁は「ドスン」と揺れるのですが。

 

それで、この「欲の無い突き」に、少し変化がでました。

「ぶれる」んです。

もちろん、大阪の技術部長の「ワイ先輩」に教わった、

突きのエネルギーのコントロール(上下左右)は、

それなりにやっていたのすが、

意識して中った瞬間にコントロールするのではなくて、

意識せずに、適当に放った突きが中った瞬間に「ぶれる」んです。

 

不思議ですね。

でも、『沖縄武道空手の極意』の「まえがき(はじめに)」まで、

ちゃんと読んでいた南風ですので、

新垣師範は、このことを書いていたのかなと、

妙に、納得したのでした。

 

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