構音障害を経験して | 南風のブログ

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脳梗塞患者で闘病生活中です。
介護福祉士国家試験受験指導始めました。
社会福祉士国家試験受験指導やってます。
看護学生のための社会福祉読本作成してます。
沖縄空手道無想会世話人に復帰しました。
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脳梗塞を発症して、構音障害になりました。

お陰様で、言語障害に詳しくなりましたよ。

言語障害は、「失語症」と「構音障害」に分かれます。

両方とも脳の障害によって起こりますが、

「失語症」は、脳の障害の結果、言葉を使うことが出来なくなるものです。

「失語症」には、「話すこと」の障害と「聞くこと」の障害、「読み書き」の障害があります。

「話すこと」の障害は、「言葉が出ない」「言い間違いが多い」「その場に適切な言葉が選べない」「意味不明な言葉を話す」などです。

「聞くこと」の障害は、「音は聞こえるが、内容が理解できない」などです。

「読み書き」の障害は、「文字が読めない・書けない」「文字は読めても内容は理解できない」などのです。

それに対して、私の症状は、「構音障害」というものです。

「構音障害」は、「声が出ない」「声はでるが、はっきりと発音できない」「特定の音(特にタ行・ラ行またはバ行・パ行)が出ない」「舌がもつれる」「ろれつが回らない」などです。

脳梗塞での入院2日目から、スピーチセラピスト(言語聴覚士)さんがついて、リハビリを開始しました。

右脳梗塞で左顔面麻痺(左右の脳の血栓では対角線に麻痺がでます)なので、

頬っぺたと舌の筋トレをしました。

普通に舌を伸ばすと、左側に傾きます。

右下に伸ばすように訓練したり、舌の先っぽの力が失われてしまったので、

舌の先っぽに筋トレや、舌先を口の中で動かす練習をしました。

左顔面麻痺で、左側の頬っぺたが動かなくなったので、筋トレで動く様にしました。

後は、発声練習です。

先述した様に、「特定の音(特にタ行・ラ行またはバ行・パ行)が出ない」

状態だったので、チチチチチチ、ツツツツツツツ、ララララララララ、リリリリリリリ、ルルルルルルルルルル、レレレレレレレレ、ロロロロロロロロなどを練習しました。

もともと、滑舌が悪く、授業中によく噛んでは、学生に詫びを入れていましたが、

脳梗塞で滑舌が悪くなってしまったら、仕方ないですね。

でもお陰様で、言語障害に詳しくなったのと、

構音障害の人の気持ちが解るようになったのと、悪い事ばかりではありません。

講義もリハビリになると前向きに考えて、頑張ります。