今回のテーマは、「健康と健康寿命」です。 | 南風のブログ

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脳梗塞患者で闘病生活中です。
介護福祉士国家試験受験指導始めました。
社会福祉士国家試験受験指導やってます。
看護学生のための社会福祉読本作成してます。
沖縄空手道無想会世話人に復帰しました。
https://southernwind.stores.jp/

『看護学生のための社会福祉読本』の内容を一部公開しています。

『看護学生のための社会福祉読本』は、

「看護師国家試験」の「社会福祉士」と「介護福祉士」に共通する問題の解説を文章化したものです。

この2022年版では、第94~111回の過去18年間の看護師国家試験問題の中から

「社会福祉士」と「介護福祉士」に共通する問題を約1400問選んで、それを解説し文章化してあります。

ですから、この本を一通り読むと、社会福祉士や介護福祉士と共通する過去18年間の看護師国家試験問題

約1400問を体験したことになります。

さらに、第100~108回の過去9年間の保健師国家試験問題990問のうち

統計学の計算問題等を抜いて800問程度、文章化して加筆してあります。

「看護師国家試験」と「保健師国家試験」の受験生の方に活用していただけると嬉しいです。

 

今回のテーマは、「健康と健康寿命」です。

健康と健康寿命

世界保健機関(WHO)は、WHO 憲章の前文で「Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.(健康とは、病気ではないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが 満たさされた状態にあることをいいます。)

「The enjoyment of the highest attainable standard of health is one of the fundamental rights of every human being without distinction of race, religion, political belief, economic or social condition.(人種、宗教、政治信条や経済的・社会的条件によって差別されることなく、最高水準の健康に恵まれることは、あらゆる人々にとっての基本的人権のひとつです。)」と、規定しています。また世界人権宣言でも自己及び家族の健康及び福祉に十分な生活水準を保持する権利と明記しています。

この規定が、一般的な健康の概念となっています。世界保健機関(WHO)は、感染症およびその他の疾病の撲滅事業の促進や、保健分野における研究の促進・指導などを行う国連の専門機関です。活動内容は、リプロダクティブ・ヘルスの推進や国際疾病分類(ICD)の作成等多岐にわたります。

しかし、上記の健康の定義とは矛盾しますが、健康は、歴史や地域や文化の影響を受けます。健康と疾病との関係は、相対的で連続的で移行するものです。成人の健康水準は、社会的役割の遂行に左右される場合もあります。

すべてが満たされていなければ、不健康だというわけではありません。障害をもっていても、高齢になっても、その人なりの健康があるのだと考えるべきだと思います。

健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」です。平均寿命と健康寿命の差は、日常生活に制限がある期間、健康に問題を抱える期間です。生活習慣病の予防は健康寿命を伸ばします。健康寿命を延ばす事が、健康に関する計画の課題になっています。

2013(平成25)年の日本人の健康寿命は、男性より71.19歳、女性が74.21歳で、女性の方が長くなっています。都道府県別の格差は、男性が2.79歳、女性が2.95歳で両性とも3年未満です。平均寿命との差は、男性が約9年、女性が約12年で、女性の方が長いですが、いずれも10年前後となっています。健康寿命の都道府県格差を比較するためには、範囲を区切って度数分布をみるのが分かりやすい方法です。

 

 

『看護学生のための社会福祉読本』はこちらで購入できます。