『看護学生のための社会福祉読本』の一部を公開しています。
この『看護学生のための社会福祉読本』は、
看護師国家試験問題と保健師国家試験問題の過去問の解答・解説を
分析・分類して作成した、受験対策用テキストです。
今回のテーマは、「ソーシャルインクルージョンとエクスクルージョン」です。
ノーマライゼーションを実現するための方法に、「ソーシャルインクルージョン(社会的包摂)」という言葉があります。
以前は「社会的包含」と訳されていました。包含は、中に含むことです。
それと比較すると「包摂」は少し解りにくいですね。包摂の意味は、特殊が普遍に従属する関係です。ますます解りにくいですね。
ソーシャルインクルージョンの反対語はソーシャルエクスクルージョン(社会的排除)です
。社会的に排除(エクスクルージョン)されていた人々(特殊)をノーマライズ(普遍化)するという意味に考えると、
社会的包含(中に含み持つ)よりも、社会的包摂(特別を普通にする)のほうが、
ノーマライゼーションの理念に合っているということで、
現在は、ソーシャルインクルージョンの日本語訳は「社会的包摂」が使われています。
「社会的包含」とどちらを使ってもかまいません。
『看護学生のための社会福祉読本』は、
こちらで購入できます。