自民党総裁選 最初に立候補した小林鷹之 この人物は何を狙っているのか? | 人生・嵐も晴れもあり!

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小林鷹之という男が、先頭を切って総裁選に名乗りを上げた。

 

この人物はどんなことを考えているのだろうか。

 

まず、経歴を見てみよう。

 

小林 鷹之

こばやし たかゆき

     

 

生年月日 1974年11月29日(49歳)
出生地 日本の旗 日本 千葉県市川市
出身校 東京大学法学部卒業
ハーバード大学ケネディ・スクール修了
前職 国家公務員(財務省)
所属政党 自由民主党(二階派)
公式サイト 小林鷹之オフィシャルサイト

日本の旗 内閣府特命担当大臣(経済安全保障)

内閣 第2次岸田内閣
在任期間 2022年8月1日 - 2022年8月10日

日本の旗 内閣府特命担当大臣
(科学技術政策、宇宙政策)

内閣 第1次岸田内閣
第2次岸田内閣
在任期間 2021年10月4日 - 2022年8月10日

日本の旗 衆議院議員

選挙区 千葉2区
当選回数 4回
在任期間 2012年12月16日 - 現職

 

小林 鷹之(こばやし たかゆき、1974年〈昭和49年〉11月29日 - )は、日本の政治家、元大蔵・財務官僚。自由民主党所属の二階派の衆議院議員(4期)。第2次岸田内閣で内閣府特命担当大臣 (科学技術政策、宇宙政策、経済安全保障)を、第3次安倍第2次改造内閣で防衛大臣政務官をそれぞれを務めた。

 

 

千葉県市川市にて出生。

現住所を千葉県八千代市緑が丘1丁目に置く。

浦安市立美浜南小学校と開成中学校・高等学校卒業後、東京大学受験に失敗して慶應義塾大学経済学部で1年間仮面浪人し、東京大学文科Ⅰ類(教養学部)に入学。4年時に1年間留年。

在学中はボート部に所属して、4年時に主将を務めた。

1999年(平成11年)に東京大学法学部卒業。

同年大蔵省に入省し、のちの香川県知事浜田恵造が課長を務める理財局資金第一課に配属される。

ハーバード大学へ留学してケネディ行政大学院で2003年(平成15年)に公共政策修士の学位を授かる。

2003年(平成15年)に国際局国際機構課通貨基金係長、2005年(平成17年)に理財局総務課課長補佐、2007年(平成19年)から2010年(平成22年)まで在アメリカ合衆国日本国大使館で二等書記官 及び一等書記官を歴任して、同年4月に退官した。

民主党への政権交代で前年に成立した鳩山由紀夫内閣により日米関係が崩れていくのを見て危機感を覚え、当時の自由民主党総裁谷垣禎一に思いを綴った手紙を送るとともに、同党の衆議院千葉県第2区選挙区の候補者公募に参加。

2010年(平成22年)6月23日に自由民主党千葉県第2区選挙区支部長に就任する。

2012年(平成24年)12月の第46回衆議院議員総選挙に千葉2区から自由民主党の公認と公明党の推薦を得て立候補。日本維新の会や民主党の新人ら5人の混戦を制し初当選した。

2014年(平成26年)12月の第47回衆議院議員総選挙で維新の党の新人と日本共産党の元県議らを破り、再選。

内閣府特命担当大臣時代の肖像写真

2016年(平成28年)8月5日に第3次安倍第2次改造内閣で、防衛大臣政務官に就任して2017年(平成29年)8月3日に退任した。

同年行なわれた第48回衆議院議員総選挙で3選。

2021年(令和3年)9月の自民党総裁選では、高市早苗の推薦人名簿に名を連ねた。

同年10月4日に発足した第1次岸田内閣で内閣府特命担当大臣(科学技術政策・宇宙政策担当)として初入閣。国務大臣の所管事項として「我が国の経済成長の基盤を守るための経済安全保障に関する施策を総合的に推進するため企画立案及び行政各部の所管する事務の調整」を兼務する。同月の第49回衆議院議員総選挙で4選。

2024年(令和6年)8月19日に国会内で記者会見を開き、同年9月に行われる自由民主党総裁選挙に立候補することを正式に表明した。

 

家族関係:

  • 父・泰芳 - 香川県三豊市出身。地元の公立高校を出て、大学卒業後に中堅総合商社の大倉商事に就職。同じ香川県出身の女性と結婚。1980年代にインドネシアの首都ジャカルタに駐在し、木材調達を担い、1994年4月にグループ会社「カナダ大倉」の社長に就任した。56歳の頃、大倉商事が不動産開発の失敗などで経営が悪化し、倒産した。2000年に都内の老舗建材メーカーのノダに再就職、貿易事業部長を任され、2002年に取締役に就任。2015年3月28日死去、73歳。
  • 妻、娘 - 2006年(平成18年)11月に31歳で、12年半交際した東大同級生の弁護士と結婚して娘を一人もうけた。

 

最近の本人のコメントおよび評価:

 

(東京新聞の2024年8月19日のネット記事)

自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相(49)は19日、9月の党総裁選への立候補を表明した。国会内で開いた記者会見では、政治改革や改憲に積極的に取り組む考えを示した。旧統一教会のイベントに出席した過去をめぐっては「過去に選挙支援の依頼をしたことも、金銭のやり取り含めて、一切関わりはない」などと説明した。記者との質疑応答の主な内容を紹介する。(佐藤裕介、近藤統義、長崎高大、宮尾幹成)

◆「20人を超える同僚議員、心強い気持ちでいっぱい」

―10人程度が意欲を示している今回の総裁選で、真っ先に立候補表明の記者会見を開いたねらいは。この会場には20人を超える議員が集まっているが、推薦人として確保できているのか。

「今回、派閥に関係なく一人一人の議員としての思いでこの場に足を運んでくれたと理解をしている。推薦人をどうするかというのは考えなければいけない話だと思っているが、こうして20名を超える多くの同僚議員が足を運んでくれて、心強い気持ちでいっぱいだ」

「タイミングについて。結果として、私が一番早かったということだ。実は8月16日に出馬会見を考えていた。だが、台風が到来しているということもあり、さまざまな議論はあったが、私の判断で、やはり国民の命と暮らしを守る、それが政治家の使命ですから、この日になった。私は今回、チャレンジャーの立場。知名度もない。総裁選の投票日がいつになるか分からないが、1日でも長く、自身の国に対する思い、ビジョン、政策を一人でも多くの党員や国民の皆さんに知っていただきたい、そういう思いでこのタイミングとなった」

自民党総裁選への立候補を表明した小林鷹之氏=国会内で(木戸佑撮影)

自民党総裁選への立候補を表明した小林鷹之氏=国会内で(木戸佑撮影)

 

―小林さんは二階派に所属していたが、派閥の枠組みを超えて出馬するねらいは。派閥会長だった二階俊博元幹事長とは話したか。

「お金、あるいは人事で、こうした(派閥の)力を背景とし政治を動かすというやり方は、もはや今の時代にそぐわないのではないか。その意味で、今年の3月に党のガバナンスコードも改定し、政策集団は認めるけれども、旧来の派閥は認めないと。自分たちで決めたルールなので、当然そのルールは守る。それが原則なので、今回、『脱・派閥選挙』ということで打ち出した。二階代議士には個人的に報告はしている」

◆裏金事件「検察のような権限を持たない調査には限界」

―派閥の裏金事件の実態解明について。国会の政治倫理審査会では、自民党も含めた全会一致で当事者の出席を求めているが、出席していない方がほとんどだ。説明に後ろ向きな党内の現状について、どう考えているか。当事者の説明責任や実態解明は十分だと思うか。不十分だとすれば、今後どのように実態解明を進めていくべきか。

「一人一人の政治家が自ら説明責任を果たしていく。これが原則だ。私も実態が正直よく分からない。検察当局が調べる中で、今回不起訴という処分になっている。そうした中で、検察のような権力、権限を持たない自民党が調査をするというのも一定の限界がある。新たな事実が出てきた場合には当然、党としての調査を考えるということだと考えている」

―政治の信頼回復について。政治資金問題で処分を受けた議員が要職から外されている現状を見直すべきだとの認識を示していたが、改めて見解を。

自民党総裁選への立候補を表明した小林鷹之氏=国会内で(木戸佑撮影)

自民党総裁選への立候補を表明した小林鷹之氏=国会内で(木戸佑撮影)

「要職を外れた方をまた元に戻せということを、私は一切申し上げていない。真意を申し上げると、不正には厳正に対処しなければならない、これは大原則。一旦なされた処分は、だからこそ変えるべきではない。厳格に運用すべきだ。その上で、党で正式に処分をされていない議員にも役職を外されている方たちがいるので、国民の一定の理解を得られた時点で、適材適所の人事を行うということが大切ではないか、という趣旨で申し上げた」

―政策活動費や旧文通費のさらなる透明化、第三者機関の設置などを掲げた。こうした内容は、改正政治資金規正法や与野党党首の合意の中でも盛り込まれているが、改革のあり方として不十分だと思っているのか。

「まず全体として、それぞれの議員が地元と話をしている中で、改革はまだ道半ばで、国民の十分な理解が得られているとは言い難い。今回の政治資金規正法改正、あるいはそれに先立って変えた党則、ガバナンスコード。自分たちで決めたことをまずは着実に順守する。法改正の際にいくつか検討事項が付いた。総裁になればただちに検討に着手し、可能な限り早期に結論を得ていく」

―知名度の部分で感じている課題は。

「全く知名度がないというところからのスタート。単なる顔見せとか、そういう思いで臨んでいるわけではなく、仲間とともに勝ち抜く覚悟だ。全国各地を飛び回り、自分の思いを訴える。SNSやYouTubeのライブも挑戦してみようと思う」

 

 

ここまでの情報を総括すると、小林氏は、絵にかいたような優等生。

父親が中堅商社につとめるサラリーマンだったということも印象が良い。

 

東大を卒業し、大蔵省に入省し、ハーバード大学に留学し、その後自民党に入党して、38歳で衆院選に立候補し初当選。

その後も当選を重ね、第2次岸田内閣で内閣府特命担当大臣 (科学技術政策、宇宙政策、経済安全保障)をつとめた。

 

一度も挫折というものを経験していない幸運児である。

まだ49歳という若さで自民党総裁をめざす勇気ある政治家ではある。

だが、政治の世界においては、あまりにも経験不足と言わざるを得ない。

 

また、完全無欠のような人間に令和の日本人たちが抱えている苦悩が理解できるのかどうか疑問を持たざるを得ない。

 

記者会見でも、上げ足をとられるような発言をしないよう周到に準備している感じもあり、本音がどうなのかはまだ見えない。

 

有象無象が隙あらば大臣の椅子を狙おうとしている旧態依然とした自民党の中で、小林氏が今回の総裁選で勝利することはあり得ない。

 

おそらく今回は、本気で首相の椅子をかっさらうような気はないだろうが、存在感を示しておけば、今後の政局次第で閣僚に迎えられることを期待していることは間違いない。

 

さわやかすぎる印象が今後吉と出るか、見ものではある。

 

安倍派に属していなかったので、将来性はかなりあるのではなかろうか。

 

今後新しい動きがあれば、アップして行きたい。

 

他の候補者についてもひとりずつ経歴や現状をアップする。